和紙

「初仕事はひょんな事から」



ライターとして本格始動をするまでには、少しの間があった。その間、論文ママをしていた。
その締め切り当日の、殺気立った午後に一本の電話が。
「○△編集部のEです。先日はお会いできなくてごめんなさい。来月サッポロに行くので、少し時間作って頂けないかしら。」
「おおー美人編集長からの電話だ!声も美しい。」
二つ返事とはこのこと。「はい、ホテルのほうに参ります。」

会う前日に、ふと思った。「明日、なに話そうか。」
たまたま、編集長のところで出している本がその日発売だった。必死で読み、頭の中に感想を叩き込んだ。
さらに、師匠に指南さてた一眼レフでとった知人の庭の写真を御土産代わりに持参することにした。

編集長は、カントリー及びインテリアにほとんど関心のない私のことを、面白がってくれた。
そして、これまでの経歴を興味深く聞いてくれた。
雑誌についての感想は、はじめての読者の感想として新鮮だとも言ってくれた。

持参した写真には大変な興味を示してくれて、「さっそく撮影に行って」ということになった。
さらに、「西村玲子さんがサッポロでスケッチ教室するから、そちらもお願いするわ。」となんと、初仕事2つを頂いた。

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カメラマンM氏との出会い

カメラマンは無口な人だった。「お前誰よ」と言う思いが表情にあった。挨拶もそこそこに仕事開始。

取材先への挨拶に始まり、段取り全てライターがしなくてはいけないことを知った。

高校生の頃からエッセイを読んでいた西村玲子さんと仕事を通して出会える幸せに酔う暇もなく取材は終了した。

カメラマンMさんとはその後もずっと一緒に仕事しています。

無口ですが、いい人です。無駄なシャッターは決して押しません。しかしいい被写体にであったときの集中力はさすがです。



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