何が嫌いだといって、お風呂ほど嫌いなものというと、ウニくらいなものだ。ウニのどこが嫌いなのだと聞かれても、これは、嫌いなものは嫌いで仕方がない。わたくしがウニが嫌いだからといって、世間に迷惑をかけるというほどのことは絶対にない。
で、珍しく風呂の湯にゆっくりとつかってしまった。
うかつであった。
わたくしが風呂嫌いの理由のひとつに、「暑がり」であることがあげられる。汗っかきなのである。嫌いな風呂に入りそれなりにいい気分でいると、汗がドバーと出てくる。
せっかく風呂に入ったのに、大量の汗をかくとこれはつまり、元の木阿弥になるのである。
というわけで、湯冷めするために外に出た。
北海道の10月の夜というのは、つまり、寒いのである。実はかなり寒くてストーブをたいているくらいなのだ。そこで見上げる夜空には、ぽっかりと中秋の名月。今日が十五夜なのかどうかはわからないけれども、まん丸お月さんを久しぶりに眺めた。
ちょっと寒くなった。本格的に湯冷めをしたかもしれないなあ。 |