Episode68 雲飛ぶ月夜の嵐  2005/2/23

東京で春一番が吹き荒れた日、伊達は猛吹雪だった。
札幌発の列車は昼から運休。千歳空港を初め北海道内の飛行場も全便欠航だったそうだ。こういうときに出張していなくてよかったと、つくづくそう思う。

強風が吹いたりやんだりした一日だった。
夜になっても強風は続いていた。
仕事部屋からふと外を見ると、遠くのビニールハウスが月明かりに照らされて、らきら光っている。
これはいい!
と、カメラを引っつかんで階下に駆け下り三脚にセットしていざ外へ。

私はもともと薄着であり、家の中では夏も冬もほとんど同じ格好である。Tシャツ短パンで外に飛び出して震え上がった。
いくら春近しとはいえ、北海道の2月である。あわてて家の中に駆け込み、コートを引っ張り出して羽織り再び外へ。

8秒ほどシャッターを開け放しての撮影だが、ブレが少なかったのはこれだけ。

春はまだ遠い。


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