ややこしい原稿仕事をやっとの思いで片付け、タバコを吸いにテラスに出た。日が大きく傾き始め、渡る風が心地よい。
などと気取っているバヤイではなかった。
ふと見上げた空はすっかり秋の空である。
すじ雲が気分よさそうに東の空に広がっているではないか。まあ、冗談ではないのである。今年は夏がついになかった。夏がこないまま、あっという間に冬になるつもりなんだろうな。
このろくでもない天気が、来年も再来年も続くとしたら、これはかなり深刻な問題である。
さわやかな写真なんだからさわやかなお話を書けばいいようなものなんだけれども、ついつい天に向かって悪口をほざきたくなるような心境の44歳の夏が過ぎ去ってしまったのだ。 |