Episode 22  早起きのキャベツ畑

今年で45になる。
20代のころは40などという大人は、完全に親父だと思って、馬鹿にした。まさか自分が40になるなどと、そのころには思いもしなかった。

思いもしなかったのはそれは本人の勝手であり、人生というのは実に冷酷無比であり・・・・。確実に加齢するのであります。「馬齢を重ねる」とは、私にこそ当てはまる言葉でございます。

朝、こっぱやく目が覚めるようになったのです。
5時とか、下手すると4時半とかに。
無論、床につくのはおおむね1時前後になることが多いので、当然眠たいのである。眠たいのだけれど目が覚めるとはこれいかに。

物の本によると、眠ることには大変なエネルギーが必要なんだそうだ。身体肉体の衰えがつまり眠るためのエネルギーの放出を抑える結果として、早くに目が覚めてしまうのだそうだ。

目を覚まして、ふと、せがれのいた部屋に入る。
1年前まではそこにはかなり間抜けな寝顔をしたせがれがいたのである。部屋の状態も散乱のきわみであった。
今はひっそりと、ベッドと机だけがぽつんとそこにある。

朝日がまぶしく差し込み、目の下にはきらきら輝くキャベツ畑。

台風も北海道に上陸しないでとっとと行っちまって、いいお天気である。


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