Episode54 日本の正しい中を考えた その1 2004/11/02

北海道に住んでいるとつくづく思うのだけれど、北海道に文明はないようだ。
新しさというのは必ずしもいいところばかりではない。
誤解を恐れずにあえて率直に言うと、薄っぺらなのだ。
人々の暮らしが薄っぺらだという意味もあるけれど、それ以上に、その重みというか、時間の持っている厚さとか重さが、北海道には見当たらない。
もちろんそれはそれでいいところでもあるのだ。
けれども、私自身は大きなコンプレックスと感じるのだ。多くの北海道人がそうだろうなと思うのである。

今回、九州福岡の「秘境」とも言うべき、矢部村に行ってとことん考えさせられた。

普段親しくしている原島さんの暮らしぶりを見て、その重さと、まっとうさに心穏やかではなかったのだ。こつこつと、何百年も、下手すると1000年以上もの時間がそこにある。

南北朝時代の話が普通に出てくる。

北海道にはそのような時間や歴史がない。
周りの景色も、時間の厚さを「普通」にあらわしており、私の暮らしている21世紀の北海道と同じタイムスケールではないなあと、うなだれるのみであった。
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