レッスン室の風景
| 私たちの農場にはレッスン室があります。 1年中(真冬でも)日本中から多くの人たちが、ドライフラワーアレンジを学びにやってきます。 一般のお客様も多いのですが、農家の主婦の方々もたいへんたくさんお越しになります。 一般のお客様は、もちろん趣味の方々で、さらに高度な技術を身につけようとされたり、北海道旅行の思い出にという方がほとんどです。 けれども、農家の主婦の方々は違います。生きがいを求める方、これからのご自分の農家経営の一助にされる方、プロを目指す方など、目的は様々ですが、一様に真剣に取り組んでおられます。 いずれにしても、レッスンが始まるまではみなさんおしゃべりに夢中になっていますが、いざ始まると、レッスン室はシーンと静まり返ります。うっかり冗談などいえないい雰囲気になります。 いちばん時間がかかるのは、以外に思われるかも知れませんがリボンワークです。お時間がとれないことが多いので、リボンはあらかじめ準備しておくのですが、プロを目指す方々の場合には、リボンワークは基本中の基本となりますので、あえてご自分で作っていただくようにしています。30分で全員できあがれば早い方です。1時間近くリボンだけで終わることさえあります。 妻の教室に3年通っている生徒さんでさえ、今月はリボンがありますというと、えーっ、という顔をされるほどですから。リボンのでき不できは、作品のグレードに直接影響を与えてしまいます。リボンなどないほうが良かった、ということもままあります。 レッスン室に笑い声が聞こえるようになるのは、作品作りの山を越え仕上げの段階に入ってからです。余談になりますが、みなさん、ご自分でお作りになった作品よりも、他の方が作られた作品の方がいい出来に見えるようです。同じ材料を使って、同じ人が教えて、同じ場所で同じ時間をかけて作った作品ですが、それぞれ個性的に仕上がるのは不思議なことですね。 妻は、作品は人柄を現すと申します。 だから私は、作品作りに参加しないのです。いい加減な性格がもろに作品に反映しそうですから。 |